遍路道
何故今四国なのだろう。
誰に頼まれた訳でもなく大勢の方がお遍路をしている事に気づく。
遍路道で出会った年配の夫妻は何度も「区切り打ち」をして四国は4周しているという。
弘法大師様の歩いた道を歩く。
それだけでは無いような気がする。
悟りや心の平穏を求めて?
年配の夫婦は「区切り打ち」を何度も重ね四国は4週目だという。
ご主人から「あなたは四国に来てしまった」と言われる。
国内とはいえお遍路をはじめてしまった。全部回るなら簡単な海外旅行の方がお金がかからないだろう。
山道を歩いていると欧米人の多さもあるが、大阪あるいは東京で見かける観光客と四国に来る、とくにお遍路を歩く欧米人は話す機会の多さもあるが仏教に関心があるのか。少し違うように見受けられる。
宿の値段を下げれば下げるほど、関わる方は増えてくる。
山道は険しく一日かかる事もある。声をかけると若者(男性)は野宿を重ね旅をしているという。
年配者は優しくお遍路における「接待」や知識を若年者に語る。
四国の方はお遍路の歴史に詳しく受け入れる体制が出来ている。
「通し打ち」をする若者は長い期間を旅にあて、働きながら何年もかけて「通し打ち」をするものは「結願」するまで四国に通うことになる。
お遍路をはじめてしまった事が宿命だったように。
予想以上に四国は熱かった。